例祭:12月16日
秋葉山本宮秋葉神社は、全国にある秋葉神社の総本社。静岡県浜松市天竜区にある秋葉山の山頂に祀られている。かつては、多くの参拝者で賑わい、秋葉道者と呼ばれ多くの道者で遠州各地の宿場町はにぎわった。御祭神は、火之迦具土大神ヒノカグツチノオオミカミ。伊邪那岐・伊邪那美二柱の神の御子で火の主宰神である。朝廷の信仰も篤く、正一位の宣旨を賜っている。
創建時期には諸説があるが、上古より神体山・霊山として仰がれて来た。社伝では709年に初めて社殿が建立された。その伝承では山が鳴動し火が燃え上がったため、 元明天皇 より「あなたふと 秋葉の山にまし坐せる この日の本の 火防ぎの神」と御製を賜り、社殿を建立したという(秋葉山本宮秋葉神社由緒)。なお地元春野町では浪小僧の伝説が伝えられる。江戸時代は、徳川家康の庇護の下秋葉寺として曹洞宗別当寺としていた。
秋葉の火祭りと呼ばれる例大祭は有名で、毎年12月16日の午後10時の真夜中に行われる。
雲海に浮かぶ神社で知られ、標高866mの秋葉山の山頂に境内は広がる。幸福の鳥居は遠州灘をはるかに望む黄金の鳥居です。西ノ閽の神門には見事な四神の彫刻が施されている。
古来より火防及び火そのものに対する信仰が根本であり、町内で火災鎮護を祈る地域や消防団、火を扱う職業の参拝が多い。