新居関所は、江戸時代には今切関所といわれ、1600年に天下を統一した徳川家康によって整備された。設立当初は、浜名湖の今切口に近い位置にあったが、1699年・1707年と度重なる災害でわずか7年の間に西北へと2度移転を繰り返した。関所は常に浜名湖岸に建ち、構内には東海道の新居・舞浜間を結ぶ今切渡しの渡船場があり、浜名湖を往来する旅人の監視と「入り鉄砲出女」を取り締まった。
1702年に幕府から三河国吉田藩に管理が移管された。現存する関所建物は1855年から5年かけて立て替えられた物で、国の特別史跡に指定されている。
新居関所史料館は、新居関所の遺品や新居宿に関する資料、江戸時代の交通資料などが展示してある。