開基:武田信昌
創建:1504年
正式名称:曹洞宗 龍石山永昌院
永昌院は、甲斐武田家縁の曹洞宗の寺院。寺記によると、武田信昌が開基し、1504年に開創されたと伝えられる。「永昌院旧記」によると前身は不動明王を安置した密教系宗寺院であったと考えられる。開山の一華文英は、広厳院開山宗龍の高弟で、1506年後柏原天皇により「神嶽通龍」の禅師号と紫衣を賜っている。創建後も武田氏の外護を受けて、江戸時代になっても寺領が安堵された。境内には武田信昌の墓がある。
銅鐘は甲斐五鐘の一つといわれる。1376年藤原昌栄により鋳造され、そして1504年に同院へ移された。
火災により、総門、鐘楼、経蔵の3棟以外ほとんどの建造物を焼失した。しかし仏像などの寺宝は難を免れている。
標高480mの山の中腹に位置し富士山と甲府盆地を一望出来る。特に境内の桜は美しく、4月中旬には見事な桜と富士山が望める。