四季講堂(元三大師堂)
第18代天台座主として19年間在職され、延暦寺中興の祖として仰がれる慈恵大師良源(元三大師堂)の住房であった定心房の跡をついでいるお堂で、村上天皇の勅命によって春夏秋冬の四季に法華経の論議が行われたので、四季講堂の名があります。また、はじめは弥勤菩薩を本尊としていたが、今は元三大師堂の画像を本尊として祀っている大師信仰の根本道場となっているので、元三大師堂でも知られている。
恵心院
恵心僧都の旧跡で、藤原兼家が元三慈覚大師のために建立した寺である。念仏三昧の道場。恵心僧都は恵心院に篭り、仏道修行と多くの著述に専念され、浄土教の基礎を築いた。毎年6月10日の命日には、二十五三昧式の講式が唱えられる。
根本如法塔
第三世天台座主慈覚大師(円仁)が石墨草筆をもって自ら書写した法華経一部八巻を納める宝塔として建てられたのが起源であり、横川発祥の聖蹟であるところから根本如法塔と称している。釈迦・多宝の二本尊とする。境内の地下からは如法経を埋納した銅筒などが出土している。現在の塔は1925年建立。