社伝によると、饒速日命の御子、可美真手命父子が山中に神籬を立て天神地祇を祀ったのが始まりといわれ、586年に祭祀の場が創建されたと伝えられる。
926年、延喜式神名帳に上野国十二社として位置づけられている由緒正しい神社で、古くから神仏習合が定着し、境内地の山中には9世紀頃の僧坊と思われる厳山遺跡などがある。1190年、上野国司留守所に宛てた下文によれば鎮護国家の霊地、天長地久の神苑として榛名寺領内に健児・検非両使の立ち入りが停止されるなど保護の手が差し伸べられていた。
中世になは、上野国六の宮として位置づけられた。室町時代には幕府の手厚い庇護を受け、戦国時代にはこの地を支配した武将が別当として配下を赴任させていた。
明治の神仏分離により、榛名神社となり、現在も多くの人の崇敬を受けている。
随神門・国指定重要文化財
1847年建立。もともとは仁王門であるが、分離ご随神は1906年に寄進された。
神宝殿・五柱社(三重塔)
1869年建立。群馬県唯一現存する三重塔。
矢立の杉
境内随一の杉。戦国時代、武田信玄が勝利を祈願し矢を立てたと伝えられる。
神幸殿・国指定重要文化財
1859年建立。御輿が出御しとどまる社殿。
双龍門・国指定重要文化財
1855年建立。唐門で竜の彫刻や水墨画が施されている。
神代舞
18世紀中期に建立。
本殿・国指定重要文化財
1806年建立。社殿後方に聳える御姿岩の洞窟内に御内陣を祀りこみ、それに接続して、幣殿、間殿、拝殿を作り出している。権現造りで見事な彫刻が施されている。
国祖殿・国指定重要文化財
18世紀前半建立。神仏習合時代の本地堂。
鉄燈籠
1323年建立。新田義貞によって寄進されたと伝えられる。県内最古の鉄の燈籠。
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