東山手重要伝統的建造物群保存地区は、丘陵の東山手町の大部分と、海岸よりの大浦町の一部で7.5ヘクタールの範囲である。この地区は、1859年に横浜、函館とともに新しい自由貿易港として開かれた長崎で、外国人の為の居住区として整備された。
大浦の商館と海を見下ろす丘に位置し、ポルトガル、プロシア領事館や礼拝堂などが建ち、当時は領事館の丘と呼ばれていた。現在も領事館や住宅などの洋風建築物や居住時代の石畳、石垣、石造りの溝、煉瓦塀、樹木等が一体となって歴史的環境が残されている。
東山手十二番館
東山手十二番館は、東山手洋風住宅群の一つ。1868年に作られた家で、この地区では最も古い建物である。国の重要文化財にも指定されており、現在はレストエリアとして公開している。中には当時をしのばせる家具なども展示してある。当時はロシア領事館として利用されていた。
東山手甲十三番館
東山手甲十三番館は、東山手洋風住宅群の一つ。1894年に建てられた家で、当時はフランスの領事館であった。二階建ての建物で、中を公開している他、カフェなどもある無料の休憩所として現在は利用されている。当時の面影をよく残しておいる明治時代の洋館である。ハート型に刈られた壁が有名。
オランダ坂
日本を代表する観光名所の一つ。明治時代に自由港として開港された長崎に居住する外国人の為に作られた、多くの西洋住宅が周辺存在し、石畳や石壁など当時の様子をよく残すスポットである。