鎚起工芸は、伝統的な日本の金属加工の技法の1つ。金属を打ちながら引き延ばし様々な形に整える技法で、古来より鎧兜の模様や簪などの飾りに使われてきた。鎚起工芸における銀器制作は古くより発展してきた伝統工芸である。
小島功氏は二代目小島信重を襲名し、末次派の銀器の伝統技法と家伝の技法を受け継いでいる。現在は、銀工房こじまを経営し、その技法における様々な伝統工芸品を制作している。
小島家は代々、様々な職人を生み出す家系で、功氏以外にも職人として活躍している人は多い。その中には、天皇へ献上した作品なども含まれる。銀器の特徴が最大に活かされる作品としては、簪や神輿飾り、侍の鎧兜などがある。
行程
火を使った
なまし:銀を柔らかくする。
鑞付け: 蝋を附けて型を附ける。
ハンダ付け:ろう接
槌と打ち出し棒で
打ち出し:裏から槌を使って形を押し出す。
鍛金:特別な型の棒を使って形を整える。
かたきり彫:穴をあける。
すかし:穴からくりぬく。
糸鋸で
きりまわし:型に沿って切る。
すかし:穴からくりぬく。
仕上げ
炭研ぎ:隅で表面を磨ぐ。
バフ掛け:研磨
荒らし:砂で表面を傷つける。
色あげ:色を付ける。
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