御祭神:布都御魂大神、布留御魂大神、布都斯魂大神
石上神宮は、奈良県の龍王山の西の麓、布留山の北西麓の高台に鎮座する。日本最古の神社の一つ。古代軍事氏族である物部氏が祭祀し、ヤマト政権の武器庫としての役割も果たしてきたと考えられる。御祭神は、神武天皇御東征の歳、国土平定に偉功をたてた天剣(平国之剣)としてその霊威を布都御魂大神、鎮魂の主体である天璽十種瑞宝の起死回生の霊力を布留御魂大神、素戔嗚尊が八岐大蛇を退治した天十握剣を布都斯魂大神と称え、総称して石上大神として仰ぎ、崇神天皇7年の時代に現在の位置に建立された。
現在も、健康長寿・病気平癒・除災招福・百事成就の守護神として篤く崇敬されている。
宝物
七支刀(国宝)この七支刀は日本書紀に神功皇后摂政52年に百済から献上されたとみえるにあたると推測されており、この七支刀の銘文は日本書紀の紀年を訂正し、その伝承を裏付ける刀である。しかも、この銘文は、我が国古代史上の絶対年代を明確にする最古の史料でもある。
拝殿(国宝)
1081年に白河天皇が宮中の神嘉殿が下賜された建築物で、現存する日本最古の拝殿である。鎌倉時代初期の建築物である。
楼門(重要文化財)
1318年に建立された門。
摂社 出雲建雄神社拝殿(国宝)
1137年に建立された建築物で、後石上神宮に移築された。
祭り
例祭:10月15日
神剣渡御祭:6月30日
ホームページ: http://www.isonokami.jp/