宗派:浄土宗
開基:武田信玄
創建:1565年
正式名称:定額山浄智院善光寺
甲斐善光寺は、1558年に武田信玄によって創建された。
戦国時代、信玄は越後の上杉謙信と信濃善光寺平の覇権を争い川中島で幾度となく合戦を繰り返した。第二回合戦の際、信玄は戦火が信州善光寺におよび、本尊などが消失することをおそれ、自分の領土へ本尊、寺宝、僧坊を自国の領土である甲斐へ遷す。それらを安置するために、板垣郷に甲斐善光寺を建立した。開山には信濃善光寺大本願三十七世の鏡空。
その後、武田氏の滅亡により本尊は織田・徳川・豊臣と転々とし信濃善光寺に帰座される。甲斐善光寺では、前立仏を新たに本尊と定め、浄土宗の寺院となる。
本堂 重要文化財
現在の本堂は1796年に再建。信州善光寺より少し規模が小さいが、間口23.6m、高さ30.8m、奥行き38m、総奥行き49.1mと東日本最大級の木造建築物である。
山門 重要文化財
1754年に焼失した後、本堂よりは先に再建された。重層の楼門。
本尊
銅造阿弥陀三尊像。等身大の大像で、善光寺阿弥陀三尊像としては珍し。1195年の「蓮阿」の銘がある。嘗ては信州善光寺の前立仏であった仏像である。
オフィシャルホームページhttp://www.kai-zenkoji.or.jp/
(参照:オフィシャル情報)