御祭神:神武天皇と媛蹈鞴五十鈴媛皇后
神武天皇は天孫・邇邇藝命より四代目に当たり、第一代の天皇の位に即位された。古くは神日本磐余彦火火出見天皇と申し上げます。皇后の媛蹈鞴五十鈴媛皇后は、大物主命の御娘に当たる。
神武天皇
日本神話に登場する日本初代天皇。天照大神の子孫とされ、45歳の時に日向国の高千穂宮にて東征を発起し、東に新たな納めるのにふさわしい土地を目指して親征を開始する。河内国まで平定するが、この地の豪族に苦戦を強いられる。紀伊半島を南へ廻り、熊野にて高倉下から天照大神の霊剣を授かり、八咫烏の導きで大和の地へと入る。大和の豪族を従えて遂に周囲を平定。橿原の地で天皇へと即位し、皇宮を営んだ。この時52歳であった。127歳で崩御される。
即位は1月1日であったが、太陽暦で2月11日と判明し、建国記念日である。また1938年は皇紀2600年であった。
御由緒
明治時代、天皇の御聖徳を景仰して、この橿原宮跡に神宮創建の請願が民間有志から起こり、明治天皇が京都御所の賢所と神嘉殿を本殿と拝殿として下賜されて創建された神宮である。
御神徳
天業恢弘:
神武天皇の御聖業は、天照大神の御神勅に基づいて天業をおし広めんとする思し召しに出たものです。神武天皇は豊葦原の瑞穂の国の中心として、地理的にも政治的にも極めて重要な意味をもつ大和平原に帝都をお定めになり、天下に君臨される事になりました。これは、天照大神が邇邇藝命の御降臨の歳に賜った御神勅に宣せられたごとく、葦原の中つ国に君としてお臨になられ、民のために正しい政治を行い、これによって四方八方はるか遠くの国々にまでも天皇の御威光を及ぼし、やがて「八紘をおおいて宇と為む」との天業恢弘の理念を実現させるためです。この橿原の宮でこそ、日本を統一して国家体制を築きあげることができると確信されたからです。
祭祀
歳旦祭 1月1日
元始祭 1月3日
紀元祭 2月11日
春季大祭 4月2日・3日
崇敬者大祭 10月中旬
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