主祭神:武甕槌神
創建:紀元前660年
主な神事:白馬祭(1月7日) 祭頭祭 (3月9日)
江戸時代以前に、神宮の名称を使用していたのは、伊勢神宮、鹿島神宮、香取神宮の三社のみである。祭神の武甕槌神は、経津主神(香取神宮祭神)とともに天孫降臨に先立って国土を平定したとされる武神である。
創建は神武天皇元年とされる。また歴代天皇よって多く祭祀や造営が行われた。現在の社殿は、1618年に徳川秀忠によって建立され、国の重要文化財に指定されている。
武甕槌神(たけみかづちのおおかみ)
「古事記」「日本書紀」によると、イザナギ、イザナミの両主神より生まれた火の神カグツチの首をイザナギが切り落とした際、剣についた血が岩に飛び散って生まれた三神のうちの一柱とされる。出雲の国譲りの際、大国主の子の一人建御名方神(諏訪大社の主祭神)と相撲をとり打ち負かした。日本書紀では、関東・東北の平定では軍神として経津主神と共に二大軍神として祈祷された。
さらに神武東征においては武甕槌神の剣が熊野で苦戦していた神武天皇を助け、勝利を導いたとされる。これらの伝記より、戦いの神、軍神として太古の昔から現在に至るまで強く崇敬されている。
御手洗池
境内奥にあり、禊をして参拝したとされる清流の泉である。
鹿園
神の使いとして親しまれている。鹿の神の天迦久神が天照大御神の命令を武甕槌神の所へ伝えにきたことに由来する。春日大社創建の際、767年に奈良に贈られた。一度全滅してしまい、改めて今度は奈良から贈られた鹿が現在の鹿である。
ふつのみたまのつるぎ
鹿島神宮の宝物の一つ。国宝に指定されている直刀である。武甕槌神が神武天皇に降ろされた剣であるとされる。長さ271センチの長刀である。
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