遺構:現存天守
城郭の種類:平山城
天守構造:4重6階 独立式望楼型
築城年:1601年
築城主:山内一豊
高知市の中央に位置する平山城。標高44.4mの山に築城された城で、現存12天守の一つ。関ヶ原の戦いの武功で土佐を与えられた山内一豊によって1601年に築城された。天守閣以外にも14棟の建造物が現存し、国の重要文化財にしていされ、城郭も史跡に指定されている。また日本100名城にも選ばれている。建造物以外にも、石垣や縄張り、濠なども良好な状態で残っており、当時の風貌を現在も良く残す貴重な城である。特に石垣には雨が多い高知特有の仕掛けが施されている。
詰門から本丸、そして天守を含む本丸の全ての御殿、建築物が現存するのは高知城だけである。
追手門
1664年に築造された現存する門。典型的な枡形門で、重層入母屋造りの門。欅を用いた豪壮な作りである。
石樋(いしどい)
石垣に備えられた排水装置。石垣上部から突き出た石を利用して石垣に直接水が当たらないようにしている。また石垣自体も野面積みを採用し水はけを良くしている。これは、雨の多い高知の特徴を考えられた設備である。
詰門
本丸と二ノ丸を結ぶ重要な門で上部は回廊として機能している。通路の横には詰所が設けられている事からその名前が着いている。
天守
現存天守の一つ。1749年に再建された望楼型天守閣。4重6階で高さ18.5mある。天守台に乗っていない唯一の現存天守で、本丸御殿と直接つながった珍しい造りである。唐破風、黒漆の高覧が特徴で、全国で唯一忍び返しも備えられている。最上階からは高知平野が一望出来る。
本丸御殿
天守閣に隣接して作られている。天守と同じ時期に再建されたと考えられる。
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二ノ丸には山内一豊夫人と馬の銅像。追手門の側には一豊像が建っている。また二ノ丸へ続く杉ノ段には板垣退助の像が設けられている。