熊谷家は、文献によると毛利家家臣熊谷直政を初代とする。17世紀に石見銀山の経営に携わり、その後、掛屋や郷宿、代官所の御用達を勤めたことが知られている。当主は代々町役人(年寄職)を勤めてた。主屋は1800年の大火後の1801年の建築で、幕府巡見使の公用宿や町役人としての用向きのほか、商用や日常生活にあてたと考えられる。町並みの中で最も規模が大きく質の優れた民家建築で、有力商家の身分や生活の変還を良く示した建物として高い価値が認められる。Official Webpage