主祭神:熊野速玉大神(いざなぎのみこと) 熊野夫須美大神(いざなみのみこと)
創建:不明 神代
主な神事:御燈祭 お焚き上げ松明、吉兆授与 2月6日
創建は神代まで遡り、約二千年前に熊野三所権現が最初に降臨せられた神倉山から、現在の位置に遷座された。このため、神倉山にある神倉神社を旧宮、現在の社地を新宮と呼ぶようになる。
孝謙天皇の御世、日本第一の第霊験所との勅額を賜り、「熊野権現」の称号を熊野三山で最初に賜る。「権現」とは仏教の思想を取り入れた神道の思想で、「仮に現れる」の意味である。神は御殿のもっとも清浄な奥に鎮座するため、人前に姿を直接顕すことは無い。人々を導く時に、神はその姿を仮に仏に変えて、俗世界に姿を現すという考え方である。
奈良時代には仏化が進み、熊野速玉大神は薬師如来と同一視され、前世を救済すると崇敬されている。他の熊野三山、熊野本宮大社は来世、熊野那智大社は現世を救済するとされる。熊野三山を全て参詣する事にご利益がある。
中世には熊野信仰が盛んにはり、皇室、公家・武士から庶民まで幅広く信仰された。熊野の遍路は多くの参詣者で埋め尽くされ、蟻の熊野詣と称されたほどである。
社殿
結宮 熊野夫須美大神を祀る。
速玉宮 主祭神の熊野速玉大神を祀る。
証誠殿 家津美御子大神、国常立尊を祀る。
若宮 天照皇大神を祀る。
神倉宮 高倉下命を祀る。
梛の大樹
境内には樹齢千年のナギの大樹があり、熊野権現の象徴として崇められている。平重盛手植と伝えられる。
オフィシャルホームページ http://kumanokaido.com/hayatama/index.html
(参照:オフィシャル情報)