宗派:日蓮宗
寺格:総本山
開基:日蓮聖人
創建:1282年
正式名称:身延山妙法華院久遠寺
身延山久遠寺は、鎌倉時代に日蓮聖人によって開山された寺院。日蓮宗の総本山であり、日蓮聖人の山と言う事で祖山と呼ばれている。
1274年5月17日に、日蓮聖人は領主・南部実長公の招きによって身延山に入山し、御草庵を建てたのが始まりである。以来9年の間日蓮聖人は一歩も外に出る事は無かった。日蓮聖人は法華経に生涯を捧げ、晩年はこの身延山でひたすら法華経を読み門弟の教育に審決を注がれた。
1282年に、病気療養と両親の墓参の為に常陸国へ出立した際に武蔵国池上にて61歳でその生涯を終える。遺言によって遺骨は身延山に奉ぜられ祀られる。今日も日蓮宗の総本山として門下の人々の厚い信仰を集め、多くの参詣者が絶えない。
総門
1665年に建立。
本堂
1988年に再建した本堂で、総坪数970坪の巨大な本堂である。
菩提梯
1632年に佐渡島の住人仁蔵によって作られた287段の石段。高さ104メートルあり、南無妙法蓮華経にならぞえて七区画に分かれている。菩提梯とは、覚りに至る階段で、この石段を登りきると涅槃の本堂に至事から、覚りの喜びが生ずることを意味している。
五重塔
2008年創建当時の姿が復元されている。
三門
1907年に再建された門。
祖師堂
祖師日蓮聖人を御祀りするお堂。1836年に感応寺に建立された物が1881年に移築された。
御真骨堂
日蓮聖人の御真骨が納められている。