標高:1,400m
難易度:普通
所要時間:尾瀬は広大で日帰りでは見れる範囲は限られる。
尾瀬は、福島県・新潟県・群馬県の三県に広がる高原。尾瀬ケ原はその中心となる湿原で約1万年前の火山活動によって形成されたと考えられる。
尾瀬ケ原は、水芭蕉や水苔などの貴重な植物群落が有名であり、関東近郊で最も人気の高いハイキングスポットでもある。標高2000mの山々に囲まれており、尾瀬ケ原の標高も1,400mと高く、涼夏の場所としても知られる。清流からなる美しい湿原には水芭蕉以外にも多くの貴重な植物が見られ、国立公園および特別天然記念物に指定されている。
尾瀬ケ原を散策する木道は整備されており、天気がよければ比較的軽装で楽しめる他、高低差が少なく年配の方でも十分に楽しめる。湿原には池塘と呼ばれる池や、川の流れから形成される拠水林等が形成されており、独特の景観を生み出している。拠水林は川の両側に溜まった土砂に出来た樹木の林で、湿原では唯一樹木が成長出来る。尾瀬ケ原はこの拠水林によって多くの田代と呼ばれる湿原に分割されている。
尾瀬に集まる全ての水は集まり三条の滝へと流れ落ちる。六月の水芭蕉の他に、ニッコウキスゲも有名である。これら尾瀬の美しい植物は氷河期に生息した寒冷地の植物が氷河期の終わりにも、尾瀬の高い標高によって温暖の植物に淘汰される事なく生き残っている植物が現在も自生している。