日光東照宮は、徳川家康を祀り、また彼の墓所がある。徳川家康は戦国時代を終わらせ、江戸幕府を開き、260年にも及ぶ平和と日本の文化の礎を築いた日本の英雄の一人である。1616年に静岡駿府城で75年の生涯に幕を閉じ、久能山に埋葬された。その後1年後、日光に遺体は移され、ここ東照宮として鎮座された。現在の社殿は三代将軍家光によって建造された物で、他にも多くの社殿が1636年頃に建てられたものである。そのほとんどが国宝に認定されている。またUNESCO世界遺産にも登録されており、国内海外問わず多くの参拝者で賑わう。
二荒山神社
二荒山神社は、奈良時代創建の神社で世界遺産にも登録されている。勝道上人が767年に二荒山(男体山)の神を祀る祠を建てたことから始まる。その後782年に上人は二荒山に登頂し、そこに奥宮を建立した。以後、修験の霊場として栄える事になった。御本社は日光市、東照宮の西側に鎮座し徳川二代将軍秀忠寄進の本殿を中心として多くの伝統文化財を有する。その全てが重要文化財に登録されている。二荒山神社は絢爛豪華ではなく、自然との調和を活かした境内であり、樹齢700年の御神木をはじめ多くの見事な杉で囲まれた神社である。又、日光連峰や華厳の滝、いろは坂も二荒山神社の神域でありその広さは伊勢神宮に次ぐ規模である。
大猷院
大猷院は、ある輪王寺の寺院の一つ。徳川家光の廟所があり、「日光の社寺」の一つとして世界遺産に登録されている。家康の東照宮に配慮して控えめに建てられた多くの建築物は、かえって重厚で落ち着いた雰囲気を醸し出している。その彫刻は見事であり、色彩は落ち着いた黒と金、朱色を基調としている。境内にある数々の特徴ある門は仁王門・二天門・夜叉門・唐門が立体的な空間を創り出しており、参拝の足を進めるごとに景色が替わり、天上界へと昇って行くような印象を与える。江戸時代の最高の技術によって建立された大猷院廟は、国宝に指定された権現造りの粋を集めた建築物である。