開山:10世紀頃
正式名称:姨捨山放光院長楽寺
姨捨(田毎の月)はこの広い意味では棚田に映し見る月を言うが、この場合は長楽寺の持田である四十八枚田に映る月を言う。その為に国指定の名勝に指定されているほど、日本一の月見スポットで知られる。松尾芭蕉がこの地を訪れ更科紀行で歌を詠んだ。
"俤や姨ひとり泣く月の友"
松尾芭蕉 1688年
姥捨山に来てみると山の姿も哀れに趣深く、月の光も美しく照り輝いている。その昔、この月を眺めて独り泣いていた姥の姿が浮かんできて、何ともいえぬ物憂いた気持であるが、今宵はその俤を偲んで月を友としよう。
本堂・庫裡は19世紀前半建立、観音堂は18世紀中頃の建立と考えられる。