種類:風景式庭園 日本庭園 イギリス庭園 フランス庭園 サクラの名所
新宿御苑は古くは1590年に徳川家康が江戸城に入城した際、譜代の家臣であった、内藤清成に与えた江戸屋敷の一部である。甲州街道や青梅街道になる江戸の西の街道と一帯の警護など軍事的目的で信頼できる家臣に家康は託した。
明治に入り、政府は内藤家から上納された土地と買収した土地を合わせて、近代農業振興を目的とする「内藤新宿試験場」を設立。ここで、欧米の技術や品種かを含めた果樹・野菜の栽培、養蚕、牧畜の研究が広く行われていた。その後、研究機関の一部を外へ移し、植物御苑として開始。江戸時代から明治の大変動の時期に、試験場として残されていた為に、都心にあって巨大な庭園が存在することが出来た。植物園の時代は、皇室の御料地・農園として運営されていたが、現在は庭園として一般に開放されて、憩いの場として親しまれている。
新宿御苑は大きく3つの庭園に分かれる。イギリス庭園、フランス庭園そして日本庭園。フランス式整形庭園には、プラタナス並木の優美な景観を楽しめ、イギリス風景式庭園には広大な芝生とユリノキが高くそびえ、都心にいながら空の広さを体感できる。「玉藻池」を中心とする回遊式日本庭園は、内藤家下屋敷の庭園『玉川園』の遺構であり、1772年に完成した。
園内の樹木数は1万本を越え、特に巨樹が独特の景観を形作っている。また桜の総数は役1300本と都内でも有数の桜の名所でもある。
一年を通じて様々なイベントが催される。特に皇室にちなんだ菊祭りでは多くの優秀な菊の作品が展示される。
他に「母と子の森」では、都心に住む子供たちが自然とのふれあいを楽しみ、関心をいと育む事を目的として作られた、自然観察のエリアがある。武蔵野の雑木林を思わせる森林では草花、昆虫など昔の東京感じながら自然を体感できる。
オフィシャルホームページ http://www.env.go.jp/garden/shinjukugyoen/
(参照:オフィシャル案内現地観光情報等)