創建:(伝)神功皇后摂政11年
主な神事:住吉祭(夏祭り)7月30日~8月1日
住吉大社の縁起は、古事記・日本書紀の神功皇后に由来する。神功皇后は、新羅出兵に当たり、住吉大神の加護を得て、大いに国威を輝かせ、凱旋の後、大神の神託によってこの地に鎮祭なった。皇后摂政11年で、今から約1800年前と考えられる。
皇后の孫、仁徳天皇が浪速に遷都し住之江の津を開港し、後の大阪、堺の発展をもたらしたのはこの時に起因する。後に、皇后も合わせて祀られ住吉四社大明神と崇められ、延喜の制では、明神大社に列せられた。摂津国一ノ宮として聞こえが高く、現在も全国2300社ある、住吉神社の総本宮でもある。
住吉大神は、禊祓の神格を持って出現されたとされるので、住吉祭は「おはらい」と呼ばれるほど、神道でも重要な「祓」の司る神とされる。また、住吉大神は「吾が和魂を宜しく大津の渟中倉の長峡に居さしむべし、便ち因りて往来ふ船を看護さむ」と神功皇后のお告げになった由が日本書紀、住吉大社神代記に見え、海上安全の守護神であり、奈良時代、遣唐使の発遣には、必ず朝廷より当社に奉幣があり、その海上無事を祈ったとつたえられる。その縁起もあり、多くの海上安全を祈る人々に信仰がある。
また、歌神としても有名である。
御本殿
国宝・住吉造。現在ある本殿4つは全て1810年に建立された。神社建築史上最古の様式の一つといわれる。また、それぞれの拝殿も国之重要文化財に指定されている。
石舞台
豊臣秀頼によって奉納され日本三舞台の一つ。
反橋(太鼓橋)
淀殿が寄進。
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