龍御前神社は今を去る400余年前、奈良天皇の御宇、天文元年の八陵の御神鏡は大己貴命、少彦名命、豊玉姫命、健磐龍命を主祭神として阿蘇津彦命、阿蘇津姫命、彦火火出見命、素戔嗚尊の八神を表し、これらの御祭神は海上安全、漁業・温泉医療の守護神としてこの温泉津の地に最もゆかりの深い神々を奉斎鎮座し、数百年来崇敬の誠を捧げてきた神社である。社殿の背後に山勢自から巨龍の幡るに似たる磐窟ありてその腮に当たる部に建立しあるのは旧の御本殿である。