岡倉天心(1863~1913)は、若くして国際人として活躍し、日本文化の近代化に大きく貢献した人物である。日本画の創始及び教育、博物館の整備や文化財の保護の先駆など、その活躍は目覚しい。日本が近代国家への変貌を遂げる中でも日本のアイデンティティを失わないように精神的に支えようと努めた。また、日本美術だけでなく盗用の価値観を西洋世界に普及した事でも知られる。
天心は、1903年彼が40歳の頃に五浦の地に移り住み、邸宅と六角堂を建築した。天心は生涯この地を拠点として活動した。その彼の邸宅は文化財と登録され現存する。六角堂は2011年の津波で失われたが現在は再建されている。
長屋門も登録文化財に登録されている。