種類:寺町 着物の似合う町 京都の町並み 重要伝統的建造物群保存地区 北陸の小京都
卯辰山山麓寺院群は、1596年から1681年にかけて寺院群が形成されたと考えられている。藩政期からの細街路や町割が今も色濃く残り、傾斜のある地形により曲折した街路には寺社が配されている。また旧北国街道から各寺院に向かう東西の参道や、それらを結ぶ南北の街道沿いに、伝統的な町家が建ち並び、寺社と町家が混然一体となった景観を有している。
寺院の集積する地域では、街路にそって連続する築地塀と石段を備えた寺院が建ち並ぶ。町家が集積する区域では、旧北国街道に平行し材木屋が集積していた「旧木町」や「旧観音町」等がある。
蓮昌寺は、金沢東山一帯の卯辰山山麓寺院群の一つの日蓮宗の寺院で、1582年に僧日寿によって創建された寺院である。
蓮昌寺には、金沢三大仏の一つに数えられる丈六の釈迦如来立像が安置されている。高さ4.85mの木彫りの大仏で、造像は元禄年間とされる。その姿は、一切衆生に安楽無畏、人々の様々な願いを叶えると誓う「施無畏与願(右手を上げて手を開き、指を伸ばして掌を見せ、左手は下にたらしている姿)の印を示し、
仏の誓願の遺志を表している。