樫野埼は、和歌山県串本町にある岬。樫野埼灯台は「日本の灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンが日本で最初に設計し、1870年7月8日に初点灯した日本最初の石造灯台である。樫野埼灯台は日本最初の回転式閃光灯台でもあり、その初期の建物が現存している。
1890年9月16日夜、オスマン帝国の軍艦エルトゥールル(Ertugrul Furkateyni)が、現在の和歌山県串本町沖にある、紀伊大島の樫野埼東方海上で遭難し580余名の犠牲者を出した。この時、地元民の献身的な介護と救助によって69名のトルコ人の命が救われた。
ここに日本とトルコの友好関係が始まった。現在はエルトゥールル号殉難将士慰霊碑およびトルコ記念館が建っており、建国の英雄アタテュルク騎馬像、トルコ産の土産屋などが立ち並ぶ。