柏倉家住宅は、山形県東村山郡中山町にあり、九左衛門とよばれ、近世の上層農家の形式を継承した大規模住宅である。荘厳な漆塗りや緊迫の蔵内にある仏間、春慶塗で華やかに彩る前蔵の上質な蔵座敷など多くの特徴を備える。また山形の屋敷構えを特徴と良く表現されている。本住宅は1783年に建てられ、その後大幅に改修・増築されている。 長屋門も見事であり、庭園、米蔵など多くの当時の豪農の家屋が良好な状態で残っている。