天龍寺は、京都嵐山にある臨済宗の禅刹。かつては、嵯峨天皇の皇后が創建した壇林寺の跡地で後嵯峨上皇や、亀山上皇が御所を造営した地である。ここに、室町幕府を開いた将軍・足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔う為に、1339年に夢窓疎石を開山として開かれたのが天龍寺である。造営には、足利尊氏や光厳上皇などが寄進したが不足し、補うために元との貿易を再会しその利益を造営費用に充てた。この交易が「天龍寺船」の始まりである。1344年に完成する。京都五山の一位として格付けされた格式高い禅刹で、今日も崇敬暑く、世界遺産にも登録されている。歴史上天龍寺は度々戦火に巻き込まれた為に、境内の建物は明治以降の建築である。