栗山家は旧衾村の旧家で、江戸時代には代々年寄という村の重要な役職を務めた家柄で、屋敷は普通の農家よりも規模も大きく、一般には禁じられていた長屋門を前面に配し、うっそうとした屋敷林におおわれた格式の高いものであった。この古民家が建てられた年代については、1857年に大きな改築が行われたとの記録がある事や、大黒柱を含めた軸踏みの構法、南側の外縁などに見られる建築様式から、江戸時代中期と推測されています。構造の形式は、桁行13.6m・梁間9.2m・広間型平面・寄棟造というもので、移築の際、法規制によって銅版葺になっている。