種類:古民家
中崎家は中世以来この付近に住んだ地侍の末裔と伝えられ、現在の敷地は城址にあたり、北西に堀を残して堀の内の屋号で呼ばれている。中崎家はその後代々庄屋を勤めてきた。
現在の当主は18代目である。
建物は1688年に建立されたと伝えられる。現在は直屋であるが、別棟造りであったと考えられる。この形式は居屋部分である主屋と、土間部分の二つの建物が接して建てられ、平面上は曲屋に似た間取りである。両方の境に間仕切りはなく、軒を接する部分に丸太くりぬきの樋がかけられている。この形式は千葉県から福島県に至る表日本でよく見られるもので茨城県ではほぼ全域で存在した。