種類:古民家 鈴木家は、水戸藩の庄屋を務め、徳川光圀の娘を嫁に迎えたほどの旧家である。光圀が、西山荘に行く途中に立寄り、その宿泊にも使用された書院がある。 平面構成は、八畳敷きの二室からなり、奥の間と平書院を設け、控えの間には筬欄間を入れるなど御殿風の造りになっている。面皮付きの長押し、平書院の流水に浮かぶ花をあしらった板欄間の意匠など、数寄屋造りの影響が見られる。 建立は元禄時代前後と考えられる。