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楢下宿

観光案内

楢下宿(ならげじゅく)は、山形県上山にある宿場町。奥州13藩が参勤交代に利用した宿場町で多くの古民家や旅籠が復元されており、公開されている。滝沢屋をはじめ、旧武田家、旧粟野家、旧粟野家大黒屋などが一般に開放しており、往年の宿場町の生活を楽しむ事が出来る。

観光情報
駐車場【有】
トイレ【有】

アクセス
かみのやま温泉駅から徒歩。


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周囲の地図情報 楢下宿

詳細案内

楢下宿
楢下宿は、近世の初頭から中期頃までは、一時天領となることもあったが、多くの上山城主、城番の交代による支配を受けた。1697年藤井松平氏が上山城主となてからは幕末に至るまで同氏の支配下にあった。

楢下宿は仙台藩領七ヶ宿街道の湯の原宿と上山藩領の上山宿との間に位置する宿場町で、羽州街道の交通の要衝であった。楢下宿金山峠を越えて上山に入って初めての、本陣を有する宿駅で、宿頭から宿尻にかけて順次に新町、下町、横町、上町の四町が続く。新町は1757年の楢下大洪水の後で新たに割り出された町並みであるが、以後は幕末まで基本的にはその構成に変化が無く、新町、下町、横町、上町とそれぞれ鉤形に曲折して連続する特異な町並みを見せている。明治以後、町の形状における最大の変化は新町から上町に直接連結する新道の貫通である。そのため、下町、横町はこの新しい幹線から外れた存在になり、閑静な町並みとして遺され、最近までは古民家遺構も比較的多かった。

楢下宿は、江戸時代には東北諸大名の参勤交代路であり、武士や商人、また出羽三山詣の旅人のために本陣、脇本陣、問屋、旅籠屋、茶店が備わり、伝馬、人足で大いに賑わった。

滝沢屋のあった下町は本町とも言われ、楢下宿では中心的な町並みで、本陣の塩屋を始め、脇本陣、準本陣級の庄内屋、秋田屋、滝沢屋などが建ち並んでいた。庄内屋、滝沢屋は依然としてその旧態をとどめ、貴重な遺構として有形文化財に指定されている。

滝沢屋は現在の位置に移築され、当時の時代に近い形で復元されている。

滝沢屋は広く武士層を対象とした宿泊、休息のための施設であった。広間型三間取りの上手に当って、上、下の二座敷を付け加えた五間取りで、上の座敷を裏手に張り出された曲がり家となる。

軒を「せがい造り」にし、軒下を土庇式の「こまい」とし、表の開口部に古式「しとみ」を用いている。平入り、直ご家形式の主屋に対し、上屋敷の部分を奥方向に突出させて曲がり家とするのは、この地の上層民家に特徴的にみられる形である。

この家の建築年代は不詳であるが、1757年の洪水後に建てられたもので、その架構、間仕切り手法などからみて妬く200年前後経た古民家推測される。

1761年、幕府の巡見使三人を楢下に迎えたとき、筆頭の柳原左兵衛は本陣の塩屋に、久松は滝沢屋に宿泊したが、本陣と称している。この事から1761年にはすでに滝沢屋は再建されていた。