創建:856年
例大祭:8月25日
大洗磯前神社は、創建は古く、六国史の一つ「文徳天皇実録」856年12月29日条に常陸国上言が記されており、それによると鹿島郡大洗磯前に神が新しく降りられた。初めての群民で海水を煮て作るものが、夜半に海を望むと天が光輝いているのが見えた。明くる日 高さ各一尺ほどの二つの怪石が海辺にあった その翌日さらに20条余の小石が 二つの怪石の左右に侍座するようにならび、彩色はつねにあらず形は沙門に似ているが、ただ耳や口はない 時に神が人に依りて云うに「吾は是れ大奈母知 少比古奈命なり 昔 此の国を造り 東海に去ったが今民を救わん為に 更にまた此の地に帰って来た」という 後神託が下されたと記載される。即ち磯前神社は創立の当初から東国の総守護神として 大神様自らこの大洗の地を選び鎮座されたとされる。
翌年857年8月7日に官社に列し10月15日には大洗磯前薬師菩薩名神の号を賜った。
現在の社殿は1690年に徳川光圀が造営の工を起こし、次いで綱條が本殿、拝殿、神門等の建造を1730年に竣え遷座されたもので、県指定文化財となっている。
神磯の舞台は、階段を下りた正面の海岸に位置する鳥居で、打ち付ける波がまるで踊っているように映る。日本でも最も東に位置する場所の一つで、鳥居から登る見事な朝日は伊勢神宮の上空を通り出雲大社に沈むとされる。毎年初日の出には多くの人が詣でるほか、平日でも多くの人が日の出を望みに訪れる。
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