掩体壕とは、軍用機を敵の空襲から守るための格納庫で、目的は「本土決戦」に備えて、残り少ない貴重な飛行機を温存するために作られた。 太平洋戦争の戦況が悪化する1944頃から、コンクリート製掩体壕約30基と土塁で作ったコの字型の掩体壕約30基の約60基が短期間で造られた。建設は主に陸軍と建設会社があたり、地元の植木組合や中学生も大勢動員された。掩体壕と飛行機は誘導路で結ばれ、飛行機にロープを結びつけ人力で運んだ。調布飛行場周辺には、武蔵野の森公園の2基と府中市に2基の掩体壕が残っている。 格納されていたものは「飛燕」などが本土決戦に備えて格納されていた。