佐毘売山神社は、鉱山の守り神である金山彦神で、別名は「山神社」といい、鉱夫や村民からは「山神さん」と呼ばれ親しまれている。1434年、室町幕府の命によって周防国守護大内氏が現在の島根県益田市から分霊を移し祀ったとも伝えられており、戦国時代には銀山を所有した大内氏、尼子氏、毛利氏などに崇敬され、江戸時代には幕府の初代石見銀山奉行として赴任した大窪石見守長安などに手厚く保護された。毎年1月10日には銀山の繁栄を祈願した。