種類:益子 人間国宝 益子焼 濱田庄司 陶器 陶芸 民芸
濱田庄司記念益子参考館は、栃木県益子町にある陶芸の参考館。陶芸家濱田庄司の自宅・工房を活用した美術館で、参考館とは濱田庄司が自ら参考とした作品の数々や自身の陶芸を後世広く一般の人々にも作品の参考にして欲しいとして付けられている。
館内は移築された庄屋や長屋、石蔵など多くの伝統家屋が展示場として活用されている。その様子は往年濱田庄司が作陶を行っていた頃と変わっていない。
1号館・受付
県内から移築した長屋。売店と受付、また右側は展示室となっている。
2号館・3号館
大谷石の石蔵を利用した展示室。2号館は西洋やオリエント蒐集品、3号館は日本や中国・朝鮮・台湾などのアジアの蒐集品を展示してある。
4号館(上ん台)
濱田庄司の別邸を展示棟として公開。家具や食器類などが展示してある。イギリスのウィンザー・チェアーや濱田デザインのテーブルセットで休憩出来る。
1942年に移築された大きな母屋。庄屋の家屋で豪華な造りである。移築後様々な改造が施され独特の雰囲気となっている。
工房・登り窯
濱田庄司が使用していた工房。実際に使用した手回しのロクロがある。
濱田庄司館
正門と同じく移築した長屋門を利用して、濱田庄司の作品の展示の他、書斎を復元している。
濱田庄司(1894~1978)
濱田庄司は、日本を代表する陶芸家の1人。民芸運動を始めた人物でもある。1894年に東京に生まれ、陶芸を学びにイギリスへ留学。その後沖縄で学び、益子には1924年に移住する。1942年までに多くの古民家を邸内に移築し、自らの生活と作陶の場とする。この期間、柳宗悦や河井寛次郎と供に民芸運動を創始し日本の工芸界に大きな影響を与える。1955年に第一回重要無形文化財技術保持者(人間国宝)に認定される。
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