酒呑童子は、この分水町に生まれて育った外道丸と呼ばれ国上寺に稚児として上がったが、生来美男子であった外道丸は、近所の娘たちから恋文をたくさんもらうが、開きもせずに葛の中に入れていた。ある日、外道丸に恋焦がれて娘さんが死んだことを知らされた外道丸は葛の中の恋文を取り出すと、一瞬のうちに炎となって外道丸の顔を焼き、顔は鬼のようになってしまいます。修行の道を捨てた外道丸は国上山の上のほとりにある断崖穴に子守、悪行を働く。その後、他の無頼の徒とともに丹波の大江山におもむき千丈嶽にこもったと伝えられる。