岳の幟は、別所温泉に伝わる雨乞いの祭り。国の重要無形民俗文化財に指定されている。室町時代の大干ばつの時に、村人が夫神岳の山の神に雨乞いをしたら雨が降ったので、各家で織った布を奉納するようになったのが始まりと言われ、以来500年も続いている。
色とりどりの竹ざおで出来た約6mの幟を担ぎ、朝6時に標高1250メートルの夫婦岳山頂で始まり、神事の後に幟をかついだ住民が山頂から別所温泉を回り、別所温泉の各所で「ささら踊り」と獅子舞も行われる。獅子舞は二匹の雄の戦いなどが見所。最後は別所神社で奉納の舞が同じように行われる。